打詠む



打詠む 玉台 焼か駒か 弥勒寺に 香ひ在せ【原文】
打ち眺めむ 玉の台の 焼か駒か 弥勒の寺に 香い在しませ
(うちながむたまのうてなのやけかこまかみろくのてらににおいましませ)

長良川中流の池尻(関市)は、円空が復興した弥勒寺があり、入寂の地です。晩年は関市池尻弥勒寺の地に自坊をかまえ、ここを本拠地として活躍し、長良川河畔で入定し(1695年)その64年にわたる生涯を終えました。円空はこの地から焼岳(上宝村)や駒ヶ岳(丹生川村の乗鞍岳のこと?)を思い浮かべながら、歌を詠んだのでしょうか。~玉台のように見えるあの山は、焼岳か駒ヶ岳であろうか、立ち上らせる香りを、わが弥勒寺に漂わせて欲しいものよ。~<引用した和歌は出来る限り原文のままとしましたが、常用漢字、現代カナ遣いを用い、解釈は多くの研究資料を参考にしました>


参考ー玉台ー
たま‐の‐うてな【玉の台】 
美しくりっぱな建物。玉楼 (ぎょくろう) 。ぎょくだい




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