音にきく



音にきく 位の山の 榊はは 手にとる度に 花かとそおもふ【原文】
(おとにきくくらいのやまのさかきははてにとるたびにはなかとそおもふ)

位山(くらいやま)は、飛騨高地の中央に位置する岐阜県高山市の標高1,529mの山。古来より霊山として崇められています。天孫降臨、天の岩戸、両面宿儺などの伝説のある山です。また和歌にも多く詠まれてきました。
位山には岐阜県の県木であるイチイの原生林があります。位山の名前の由来について、朝廷に位山のイチイを笏の材料として献上した際、この木が一位の官位を賜ったことから木はイチイ、山は位山と呼ばれるようになったという説があり、現在でも天皇即位に際して位山のイチイの笏が献上されています。

<引用した和歌は出来る限り原文のままとしましたが、常用漢字、現代カナ遣いを用い、解釈は多くの研究資料を参考にしました>

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