年のよの



年のよの さすか蜂屋の 串の柿 蜜と見かふ 甘口にして【原文】
年のよの さすが蜂屋の 串の柿 密と見まかう 甘口にして
(としのよのさすがはちやのくしのかきみつとみまかうあまくちにして)

蜂屋(美濃加茂市)特産の蜂屋柿は大ぶりで、干し柿でも熟柿でも甘さ絶品であり、古来有名である。ここを訪れた円空は、大晦日に干し柿を味わいそれを讃えて詠んでいる。<引用した和歌は出来る限り原文のままとしましたが、常用漢字、現代カナ遣いを用い、解釈は多くの研究資料を参考にしました>

参考: 蜂屋柿
蜂屋柿は岐阜県美濃加茂市蜂屋町で古くから作られてきたことからこの名称で呼ばれるようになった大玉の柿で、現在もこの地の特産となっています。また美濃加茂市ではこの柿を使った干し柿が「堂上蜂屋柿」として出荷され全国的に有名です。この柿は渋柿なので、渋抜きをするか干し柿にするか、熟し柿で食べます。中でも、干し柿の材料としては最も美味しいとされる柿の一つです。

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